どうも
"萌え命"
500mLです。
これはきらら同好会 Advent Calendar 2024の7日目の記事だぜ
この記事の要約
へるへすを、今、読んでください
本編
萌えたいか?お前たちは
萌えたいなら、「へるしーへありーすけありー」を読むといい。
小生は萌え萌えのキャラクターが出てくる4コマ漫画を10年くらい読んでおるが、萌え4コマには大きく3つの評価要素があると思う。
すなわち、かわいさ・読みやすさ・面白さである。
これら3つは完全に独立というわけではなく、互いに密接な関係にある。
それでも、この3つの視点から作品を眺めれば、ある程度の強み・弱みは分かるものだ。
1つ目は、かわいさ
萌えの話をしているのだから、かわいさは最も重要だ。キャラクターがかわいくないといったようなことはよろしくない。見た目が萌え萌えなのはもちろん、さまざまな描写を巧みに用いてキャラクターの魅力を生き生きと描くことができているなら、素晴らしい。
2つ目は、読みやすさ
読みやすさは、よい漫画であるために必要なものだ。萌え4コマは、新聞4コマと違って、4コマ1本1本独立したネタがあるというより、4コマ×数本で1話を作る形式である。
このような状況において何より大切なのは、グルーヴなのだ。萌え4コマでは、4コマというリズムに乗ってネタを連発することが必要だ。その途中で、読みづらいコマが挟まって一旦読み返す……というようなことはよくない。
3つ目は、面白さ
これは、最も抽象的で難しい。ここでの「面白さ」はお笑い的な意味の面白さに限定したい。
4コマはクスッと笑えなければいけないと思う。
先の読みやすさが全体を通したグルーヴの話であったことと対比すれば、これはよりミクロな、1本1本のネタの質 と言える。かわいくてすらすら読めても面白くないような漫画は良くない。
笑えないというのは感情が動かないということだ。つまり、印象に残らず忘れ去られてしまう。
巷のオタクたちに萌え4コマは病院食などといった悪口を言われる原因でもある。
話を戻そう。
「へるしーへありーすけありー」はかわいい。
— O仮名だモ@1巻発売中〜! (@kougouseitanosi) 2024年5月12日
個人的には波止場七草さんが一番萌え萌えだと思う。顔がメチャクチャかわいいのはもちろんのこと、何を着てても似合うのが良い。しっかりかわいいものが好きなのがいい。
「へるしーへありーすけありー」は読みやすい。
本作は文字や絵がかなり詰め込まれているが、読みやすさを保っている。これはそこそこ漫画を描き慣れていないと難しいと思うのだが、かなりしっかり作り込まれており、素晴らしい。
情報の取捨選択がすばらしく、コマ外や、フキダシ外に本筋とは関係のないディテールを配置し、あえて読まなくてもいいようにできている。これらは再読して発見できる小ネタとなっており、それが自然に仕込まれているのは技術的な驚きもあるが、再読の体験を楽しいものにしている。
「へるしーへありーすけありー」は面白い。
「新1年生がキラキラしてて怖い」や「小学生のころやったプロフ帳って就活の自己分析とほぼ同じだから今やると苦しい」など、不健康カス大学生特有のカスすぎるボケが面白い。日常の中の些細な、かつ共感できるユーモアを的確に表現していると思う。
ボケだけでなく、ちゃんと常識を持っている妖怪のツッコミも光る。他作品と比べても大きめのフォントを使ったツッコミセリフなどは、その勢いとインパクトをよく表現しており、笑いを誘いやすくなっている。
まとめると、「へるしーへありーすけありー」はかわいさ・読みやすさ・面白さを兼ねそなえた神作品なので読んでほしいということだ。11話の無料公開は来年1/7までであるから、読む機会をぜひ逃さないでほしい。
1巻もぜひ買ってほしい。一般的にそうだが、売上は作品継続の重要な指標だ。
おわり